白血病からの生還(データ付き)

白血病で幹細胞移植を受けた詳細の記録です。

3回目の入院その25

Day 59-61 サイトメガロウイルス

さて、入院生活も2か月半になろうとしていました。自分では皮疹との戦いくらいにしか思っていませんでしたが、昨日書いたサイトメガロウイルスと言うのが厄介だったようです。無菌室を出て準無菌室に移されたわけですが2週間たっても部屋から出る許可が出ませんでした。自分ではだいぶ回復してきた実感があったので、リハビリかねがね病室を出て病棟内を歩き回りたかったのですが、なぜか許可が出ませんでした。

改めてサイトメガロウイルスに関して調べてみると、移植患者にとってハイリスクな感染症のようです。”早期治療がなされない場合は、発熱、間質性肺炎腸炎、肝 炎、網膜炎、脳炎を発症し” とか、骨髄移植患者に対しては、” 再活性化したウイルスを抑制する細胞がドナー由来であり、 CMV に対するメモリーを有さないため重篤感染症を発症する。症状は同様であるが、その他、骨髄抑制(白血球減少、血小板減少)を認めることが多く、臓器移植 よりも重篤である。” とか書いてあります。

自分の判断で勝手にリハビリなんかしていたら、今頃生きていなかったかもしれません。大部屋でいろんな人と話をしたいとか考えていたのですが、主治医や医師団の賢明な判断で準無菌室に留まらせて貰っていたようです。良く私の体の状態を把握してくれていた医師団や看護師の皆さんには本当に感謝です。

皮疹の方は次第に腰からふとももあたりが中心になって来ていました。上半身の脱皮した所は突っ張る感じと、すこしかゆみがあったので、ヒルドイドを院内処方で出してもらい、毎日塗っていました。シャワーの後など保湿の為に上半身を中心にたっぷり塗っていました。以前から処方されてたステロイドの軟膏は皮膚の黒いとこのみ(この頃は太もも中心)に塗っていました。

この頃から、退院したら、何をしようかとか考えていました。YouTubeで釣りの動画を見たり、車のインプレッションなんかよく見ていたと思います。実際はサイトメガロウイルスが消えるまでまだ時間がかかりました。

また次回に続きます。

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