白血病からの生還(データ付き)

白血病で幹細胞移植を受けた詳細の記録です。

入院2回目その3

奥歯の腫れ

さて、前回まで、奥歯を抜歯した所まで書き綴って来ました。

抜歯後は食べ物や飲み物が抜歯した所の穴に入らないように、カバーのマウスピースを常時していました。また、食後は歯磨きとうがいを念入りにして口内の細菌の繁殖を抑えます。歯茎を縫い合わせたところを抜糸するまでは毎日歯科診療を受け、消毒と抗生剤の塗布を受けてました。

3日目くらいからマウスピースを固定しているブリッジが痛く感じるようになったので、歯科の先生に聞いたところ、もう外してもいいでしょう、という事でまた妙な痛みから解放されました。2日目3日目ともにうがいの時、出血は治まったように思えましたが、4日目にうがいしたところ、5mmくらいの血の塊が出てきて、少し出血しました。この血の塊みたいなものは6日目にも出てきて、出血するを繰り返していました。自分ではやっぱり血が止まらないのかと心配していましたが、それ以降は出なくなりました。その後も、毎日歯科受診して消毒も引き続きしていました。

抗生剤も利いていたのか、1週間もすると熱も下がり、奥歯の腫れている感覚も引いてきました。熱が下がった事で体もだいぶ楽になり、また1階のコンビニに行くとかができるようになりました。

恐るべきは感染症

白血病になって、この病気についていろいろ調べていくと、感染症が原因で肺炎になってしまったり、敗血症を引き起こしてしまったり、と言うのが多くの場合の死亡原因になることを知ってはいましたが、まさか虫歯がここまで発展するとは思いもしませんでした。実際にCRPと言う炎症を表す数値で6.0とか重症だったようです。白血球数も少なかったので、適正な抗生剤の投与がなければ命に関わっていたかもしれません。感染症には十分注意していたつもりでしたが、今回のような虫歯は私自身想定外でしたので、この後歯磨きを念入りにするようになりました。

 

抜歯後、10日ほどで抜糸をしました。(なんかややこしい表現ですみません)歯根の穴はぽっかりと開いた状態でしたが、穴の奥の副鼻腔への貫通は無かったようで、まずはめでたしでした。穴は自然とふさがっていくとの事で、食べかすなんかが入らないように注意してください、と言われたのですが、なかなか難しく食事後は歯磨きうがいの習慣が付きました。

 

次回は2回目の退院と、うれしいお知らせがあった事についてです。