白血病からの生還(データ付き)

白血病で幹細胞移植を受けた詳細の記録です。

入院2回目その2

歯の痛みと腫れ、熱との戦い

入院して1週間ほどは、抗生剤と解熱剤の投与で熱は上がったり下がったりを繰り返していました。血液検査の結果も、

WBC 1100~1300

Hb 8.7~9.2

Pl 7000~8000

と低空飛行です。

熱は37度から38度を行ったり来たりの状態が続いていました。

毎日、歯科の治療を受けるのですが、消毒と炎症止めの薬の塗布が続きました。歯科の先生も血液のデータを見ることが出来、私の体調と血小板の数値を見ながら治療を進め、熱が下がって、血小板の値が上がってくるタイミングを見計らっていました。私自身、虫歯が原因で敗血症でもしかしたら命を落とすかもしれないという、白血病の怖さを改めて感じていました。

いよいよ抜歯

入院から9日目にようやく血小板の数値が9000を超え、熱も37度前半で推移するようになった所で、「虫歯の治療も可能かもしれませんが、削ってみないとどこまで浸食されているかわからないので、抜歯しますがいいですか。」と説明を受け、痛みから解放されたい一心で、お願いしますと答えると、「では、本日抜歯します。」という事で抜歯が始まりました。なるべく出血しないように抜きますが、止血が上手くいかない時は血小板の輸血になります。と言う説明を受け、同意して抜歯に入りました。奥歯の周りの歯茎に麻酔を受け、その後抜歯にかかります。奥歯は物の10分で抜くことが出来ました。抜いた後に出来た穴にまずは止血をした後に、消毒と化膿止めを注入し、脱脂綿で蓋をして縫い合わせ、治療は完了しました。その後、抜いた所をカバーするマウスピースを作るために型を取り、取り終わるとまた脱脂綿を噛ませられて止血していました。抜いた歯を見せてもらったのですが、歯根のところが見事に真っ黒の虫歯で、抜いて正解だったようです。

1時間くらいでマウスピースが出来上がり、うがいをしてからそれを付けて病室に戻りました。うがいをした感じでは、あまり酷い出血では無かったので、少しほっと出来ましたが、歯根が深かったらしく副鼻腔に貫通している可能性があろとの事で、3日間鼻かみ禁止と言われました。もし鼻血が出た場合は速やかに耳鼻科を受けてくださいと、恐ろしい事も言われ、鼻で息するのも注意しながらでした。

抜歯した後も抗生剤の点滴は続いてました。熱は37度前後の微熱程度まで治まってくれました。何よりもズキズキ痛かった奥歯が、違和感はあるものの、痛みが和らいだのが救いでした。

次回は奥歯の抜いた後の回復の状態を書きたいと思います。

また、同じ病気で不安な方、質問などありましたらコメント欄に書き込みしてください。わかる範囲、経験した範囲でお答えいたします。