白血病からの生還(データ付き)

白血病で幹細胞移植を受けた詳細の記録です。

3回目の入院その22

Day48-51 GVHD続く

ここで報告を一つ。実は先週、2年ぶりに出張に行ってきました。新幹線で2時間の出張でしたが、以前のようにきちんと仕事を終わして帰ってくることが出来ました。この病気の発覚前は、ちょっとした出張でも体がヘロヘロ状態で、家に帰ってすぐに泥のように眠らなければなりませんでした。翌日も朝起きるのが辛く、少し遅れて出社する事もしばしばでした。それを思うと、ほとんど健康な時の状態まで戻せてきていると感じました。普通に仕事が出来る幸せを感じました。

さて、一昨日は味覚障害について書きましたが、それと共に皮膚のGVHDも続いてました。

この頃の血液データは
WBC 10000前後
Hb 3.5前後
Plate 210000前後

やはり、白血球が高い状態が続いてました。皮膚の炎症は胸と背中が中心で、朝の問診のたびに医師団からいい感じで焼けてますねと言われるような状態でした。少し落ち着いて来ている感があるので、ステロイドを少しづつ減らしていきましょうという事になり、点滴の量を減らされました。免疫抑制剤も少しづつ減らしていくとの事で、皮疹との戦いはようやく終息に向かうのだろうと思っていました。10月も半ばを過ぎ、入院生活2か月に突入していました。

口内炎の方は、次第に治まって、甘味がわかるようになっていたので、家内に菓子パンや、どら焼きなどを買ってきてもらい、3時のおやつに食べるのが楽しみになっていました。自分ではこのまま快方に向かって行って、10月中には退院できるのでは?なんて考えていましたが、甘かったです。

50日目にして、発熱と皮疹が腕の方に再び出てきて、急遽ステロイドの量と免疫抑制剤の量を元に戻されてしまいました。両方とも急激に減らしたために体が順応しきれなかったようでした。振り出しに戻るの気分でした。医師からは少しづつ減らす作戦に変更する事を告げられ、退院が遠のいていくのが辛かったです。ゆっくりと順応していくしかないとはわかっていても、少しがっかりしました。

また次回へ続きます。