白血病からの生還(データ付き)

白血病で幹細胞移植を受けた詳細の記録です。

3回目の入院その19

Day38-40 無菌室を出る

さて、皮膚のGVHDに悩まされていたのですが、黒ずみはだんだんと下へと広がっていました。手と、ひじの手前まではもはや脱皮して白くなっていました。体毛がすべて抜け落ちていたので、くっきりと脱皮の後が見えます。顔もだいぶ脱皮して行っていました。頭髪が当然無かったので、この頃から綿のニット帽をかぶっていました。頭の皮膚も当然脱皮して、紺のニット帽ではまるでフケのように付着していました。

この頃の白血球数は15000前後を推移していました。やはり、新しい免疫細胞が私自身を異物とみているようでした。

点滴は、食事が摂れるようになったのに伴い、ハイカロリーのブドウ糖から、生理食塩水に戻っていました。首のカテーテルに血液の逆流を防ぐために24時間流していたので、水分過多だったのかトイレが近くて夜、深く眠れなかったのを覚えています。

無菌室の予定は3週間が、ほぼ6週間近くになって来ていて、半分不安だったのですが、ようやく準無菌室が空いたという事で40日目にして病室を移動しました。準無菌室は2人部屋で少しは孤独を解消してくれるかと思いきや、相方はおらずまた数日間ひとりでした。実際は、血球数が上がって来ていたので大部屋でもよかったそうだったらしいのですが、GVHDがひどいという事で準無菌室になったようです。準無菌室も、空調で管理されていて、付き添いや見舞いの出入りも無菌室ほどではありませんが制限がありました。でも、あの一人部屋からようやく脱出できたと思うとあとはGVHDとの闘いのみだなあと思っていました。今思えば、実際は闘いと言うより、順応と言う表現の方が正しく、だんだんと引いていくのを待つしかない状態だったと思います。

また次回に続きます。