白血病からの生還(データ付き)

白血病で幹細胞移植を受けた詳細の記録です。

3回目の入院その17

Day31-33 GVHD

昨日、GVHDが始まった事を書きましたが、事態は悪化していきました。

白血球数が7000-8000まで急激に回復したのはいいのですが、新しい白血球が自分の体を異物と反応しているようです。私の場合は内臓には反応が無かったのですが、皮膚がものすごい勢いで黒ずんでいきました。最初は指先だけだったのですが、腕から背中、胸、顔へと広がっていきました。強烈なかゆみとまではいかないのですが、むず痒いのが一日中続き、気分は最悪でした。主治医の紹介で皮膚科の先生に無菌室まで来ていただき、移植後副反応(GVHD)の診断をいただきました。ステロイドも連続投与が決まり、1日2回、点滴に追加されました、

その前の週にマルクをしていたのですが、その結果を知らされました。結果は95%入れ替わっているとの事。この数字を喜んでいいのか、心配な数字なのか、主治医に尋ねてみましたが、GVHDが収まったころにもう一度検査しましょうと言われ、まだ予断は出来ないという事なんだろうな、と思っていました。

主治医は続けて、GVHDが出ているという事は、ほとんど入れ替わっていて、出ない人よりも出た方が結果は良いとも付け加えました。私の場合は4段階中3段階のようで、非常に重篤な状態ではないので、乗り越えていきましょうと励まされました。幸いにも皮膚だけでしたが、黒ずみは全身に広がって、GVHDが収まってくるにしたがって皮膚が剥けて再生すると説明を受けました。私の場合、この時点から約1か月間かけて2回脱皮(笑)することになります。シャワーを浴びると身体を拭くときに黒い皮がぽろぽろ落ちてきます。ただ、シャワーを浴びながらこすったりするのはNGで、自然に剥けてくるのを待つしかありませんでした。シャワー後には処方されステロイドの軟膏を塗るのですが、背中が届かなかったので、看護師さんによくお願いしていました。

日焼けの時のようにべりっと剥がれてくれればよいのですが、細かくポロポロ剥がれてくるので、ベッドサイドに皮膚の粉が散らばって、掃除の人には申し訳なかったと思っています。

次回は無菌室追い出される?について書きます。