白血病からの生還(データ付き)

白血病で幹細胞移植を受けた詳細の記録です。

2回目の退院その6

通院しながらの食生活

4回目の抗がん剤を受けていた時も相変わらずの食欲不振でした。入院中もそうでしたが、嘔吐するまではいかなかったのですが、料理している匂いとかもダメでした。魚の匂いもダメで、酷い時は肉を焼く匂いもダメでした。そういう時は基本そうめんとかうどん、それに豆腐が主食でした。抗がん剤の影響で味覚障害も出てきて、味の感覚が弱くなって濃い味のものを好んで食べていたと思います。白米にもふりかけが必需品でした。

あと、辛かったのは生もの禁止です。ちょうどサクランボのシーズンでしたが、果物でも皮ごと食べる果物は禁止でした。ですので、サクランボは去年食べられませんでした。皮ごとがだめな理由は、表面に付いている少量のカビも食べてしまうためで、リンゴとか、なしとか、ミカンとか、皮をむく果物はOKでした。グレープフルーツは薬が効かなくなるのでNGです。

当然、魚の刺身もダメでした。寿司くらいたまに食べたかったのですが、我慢していました。

ヨーグルトや納豆なども、菌の一種なので一応禁止されていましたが、便秘と下痢を繰り返していたので、ビオフェルミン顆粒を処方して貰っていたので、善玉菌であることを祈りながら、時々口にしていました。これで、酷い下痢とかにはならなかったので、私の場合、まだ腸内善玉菌が活躍してくれていたんだと思います。

実際生もの解禁になったのは移植して退院した後で、白血球数が十分回復してからでした。

抗がん剤5回目

7月22日から5回目のビダーザの投与が始まりました。そういえば4回目からステロイド剤の投与は飲み薬に変更されていて、1日目と2日目の朝にプレドニン錠を飲むだけでした。ですので、点滴は吐き気止めとビダーザの2種類のみとなりました。

それでも会計金額はそう変わらず、毎日2万5000円くらいの支払いをしていました。3割負担でこの金額ですので、実際の抗がん剤の値段は1本8万円という事になります。高額医療費控除で後日戻ってくるにしても、患者の財布には優しくない治療です。そういえば、場合によっては輸血をすると言われてましたが、輸血自体も結構な金額みたいです。(基本献血なんですけどね。)お金もかかるのですが、命には替えられません。ただ、良くなる事を祈りながら治療を受けるしかありませんでした。

5回目の抗がん剤終了時の血球数は

WBC  白血球 1280

Hb ヘモグロビン 10.4

Pl 血小板 99000

とやはり、低いままでした。抗がん剤投与の最終日に主治医の診察もあり、次回の通院での投与は無しで、入院してフルの造血幹細胞移植に入ると説明を受け、8月15日から入院になりました。

次回はついに入院3回目の話になります。