白血病からの生還(データ付き)

白血病で幹細胞移植を受けた詳細の記録です。

3回目の入院その29

DAY72-74 リハビリ

さて、先日眩暈がしだしたところまで書き進めていました。そのほかには特に重篤GVHDは無く、皮膚の炎症も足のみになっていました。この頃のデータは

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前の週まで8000~9000あった白血球数が2560まで下がっていました。特に体調が悪くなった自覚は無かったのですが、数字を見て心配になり主治医に聞いてみると、移植後に乱高下するのはよくある事らしく、次第に安定してきますとの事で一安心していました。それと、リハビリについて尋ねると、10階であれば病室から出てもよいとの事で、廊下を歩いてもよい許可が出ました。正確には「あれ、言ってませんでしたっけ?白血球が戻ったのでマスク着用の条件で廊下に出てもいいですよ」 って、もしかしてその前の週から出てもよかったのかもしれないと思いました。そんな事よりも、準無菌室から出られる嬉しさの方が大きく、久しぶりに廊下をリハビリ兼ねがね、散歩しました。

準無菌室の窓からは蔵王山がかすかに見えていましたが、廊下を一周するとエレベーターホールの窓から西に月山、山形市の街並みが見渡すことが出来ます。それだけでも気分が晴れて、ようやくここまでたどり着けたという思いでいっぱいでした。

10階の廊下は長方形に一周できるようになっており、おそらく一周300mくらいだと思いますが、足のリハビリ初日は2周するのがやっとでした。予想以上に足の筋肉が衰えており、自分でも歩き方が変だと判るぎこちない歩き方でした。1周するのに2回休憩を入れてゆっくりと歩いてました。部屋に戻ると両足のスネがバンバンに張って軽い筋肉痛を起こしていました。それでも再び歩き出すことが出来た喜びの方が大きかったと思います。2日目からは、2周を午前と午後の2回、計4週してました。足は元に戻るのか心配になっていました。

もう一つ、リハビリと言うか、髪の毛と髭が生えだしていました。髪の毛は産毛のような感じで生えだしていました。家内はひよこの毛みたいなどと笑っていました。毛穴もはっきりと見えるようになり、元に戻る予兆がしてました。

だんだんと回復しだして、指先の痛みもだいぶ和らいできていました。薬のタブレットから取り出すことも出来るようになって来ていました。

また次回へ続きます。

 

 

私が退院後使っていた除菌剤です。