白血病からの生還(データ付き)

白血病で幹細胞移植を受けた詳細の記録です。

3回目の入院その28

Day69-71 眩暈

昨日は私事ですが、いい事がありました。娘が大学受験をしていたのですが、後期にしてようやく合格しました。入院前、娘と二人で買い物に行ったときに、心配させまいと思い、絶対に帰ってくるから心配しないで勉強するようにと言った会話をしていたのを思い出しました。主治医から5年生存率20%の診断で、自分でも帰って来れるかどうか確たる自信があったわけでもないのですが、死なないから心配ない、と言った記憶があります。万一の時は、保険と遺族年金で何とかなるようにしておいたので、自分は医師に従い治療に専念するしかないと考えていました。

良い春到来と言った感じです。

 

さて、68日目にしてカテーテルを外した貰ったのですが、実はその数日前から多少めまいがしてました。ベッドに横になる時、起き上がる時に酷い眩暈が1分間くらい続きました。69日目にはひどくなり、寝ていて横向きになるだけでも眩暈がしていました。主治医と相談した結果、院内の耳鼻科の先生を紹介していただき受診しました。結果は、特にひどいGVHDと言うわけでは無かったようで、耳石がはがれて姿勢を変える時に耳石が動いていたようです。一度起きてしまえば特に何ともなく歩く事も出来て寝たり起きたりの時以外は支障はありませんでした。診察はVRのようなゴーグルをつけさせられ、寝たり起きたりをさせられます。ゴーグルには目の動きを録画するカメラが付いており、外した後に画像を見せてもらいました。モニターには、自分の目がぐるぐる回っている様子が再生されていました。これが眩暈の原因でした。耳鼻科の先生の話では典型的な眼振で、耳石がはがれている事が原因で、自然に元に戻りますとの診断でした。特に薬の処方もなく、様子を見ますということで、翌週に予約を入れて診察は終了しました。

健康な時にこんな症状になった事は無く、これもかるいGVHDの一種では無かったかと思います。めまいがすると、ベッドに横になった時の地球の重力がとても感じられるように思いました。そして、重力を感じるとすぐに眠りに落ちるように思いました。気を失う時ってこんな感覚なのだろうかなどと考えていたと思います。

また次回へ続きます。

f:id:Diehard1:20170612212255j:plain