白血病からの生還(データ付き)

白血病で幹細胞移植を受けた詳細の記録です。

3回目の入院その24

Day56-58  移り行く黒い影

さて、皮疹の方もだいぶ落ち着いてステロイドを減らしても大丈夫になってきました。点滴からではなく、確かブレドニンという飲み薬で処方されたのですが、その薬の苦いのなんの、味覚障害だったはずなんですが、この苦さは強烈でした。舌が普段の時だったら耐えれれなかったかもしれません。この薬も徐々に減らしていくそうで、最初は1日3錠を朝晩飲んでいたと思います。この薬を飲むときは水を口に含んでおいて、上を向いて口の奥の方に放り込み一気に飲み干します。そうしないと口の中に何とも言えない苦みがしばらく残って、いやな気分が続く事になります。

皮疹の方は腰から太もものあたりが”焼けた”状態に移っていました。だんだんと下に下がっていくのが何とも不思議でした。

この頃の白血球数は安定して7000前後に落ち着いていましたが、ヘモグロビンが少なく、少し動くと息切れするような感じでした。

そのほかに困ったことは、指先の感覚の麻痺で、粒の薬を出すのが痛くてできませんでした。ペットボトルも、缶ジュースも空けられない状態でした。その状態がずっと続いていたので、指先の感覚が戻るかどうか心配でした。実際、今も多少の違和感が残っています。痛くはないのですが、感覚が敏感になっているような気がします。あとは、手の皮膚が固くなって関節の内側が突っ張る感じがしていました。これはいまだに引きずっており、ハンドクリームが手放せません。

もう2か月もカテーテルを入れていて、早く取りたかったのですが、抗ウイルス薬を体に入れるためにまだ外せないとの事でした。サイトメガロウイルスの値が少しだけあるらしく、ゼロになるまで抗ウイルス薬の点滴を続けるようでした。このおかげで肺炎などの重傷な状態なならずに済んでいたと͡この時わかりました。時々発熱していたりしていたのがこのせいかと思いました。それと、免疫抑制剤の量も順調に減らしてきていました。

また、次回に続きます。