白血病からの生還(データ付き)

白血病で幹細胞移植を受けた詳細の記録です。

3回目の入院その18

Day34-37 GVHD

さて、前回まで皮膚にGVHD が出始めたことを書きましたが、しばらく続く事になります。他の症状としては指の感覚が麻痺していて、痛みを伴ってきました。同時に手の皮膚が剥け黒い手から白い手に代わって来ていました。

この頃のデータは

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白血球が15000!と規格を大幅に超えていました。CRPは標準値でしたので特に炎症を起こしているでもなく、自分で自分の体を攻撃しているような状態だった事がよくわかります。口内炎もだいぶ収まり、食事もだいぶ採れるようになってきていました。病院食は栄養士さんと相談してメニューをアレンジすることが出来ました。私は朝食はパン食、昼は麺(そうめん)、夜はおかゆにしてもらっていました。ただ、データが物語っていますが、たんぱく質不足で、退院したらたらふく焼肉食いに行くぞ、なんて思ってました。家内にさんまの缶詰とか魚肉ソーセージなんかを買ってきてもらい食事と一緒に食べていました。GVHDとして特に下痢する事もなく過ごせたのが幸いでした。

黒ずみは胸からお腹の方へと広がって行っていました。手のひらが脱皮し、腕くらいまで剥けてきてまるで真夏に軍手をして庭仕事をした時のようになっていました。とにかくむず痒かったのですが、掻くのを我慢してシャワーの時などに自然とはがれ乙るのを待たなければなりませんでした。

無菌室生活も35日を過ぎ、孤独を感じていた時期でした。話をする事が出来るようになり、看護師さんとたわいもない話をしたりするのがこの頃の楽しみだったと思います。最初の入院計画では無菌室は3週間の予定でしたが、5週間を過ぎていました。自分は状態が悪いのだろうかと思い、看護師さんに尋ねると、白血球数が戻ってきたので、一般病棟に移ることは可能らしかったのですが、空きがなかったらしいです。それとGVHDが治まるまで待っているのも理由のようでした。無菌室にいる以上、お見舞いの人も制限されていたので、人恋しさはなおさらでした。

また次回に続きます。