白血病からの生還(データ付き)

白血病で幹細胞移植を受けた詳細の記録です。

3回目の入院その11

Day11-13 無限地獄

まずは血液のデータから紹介します。

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前回、書き込んでいた通りですが、この頃も白血球の数値が上がらず、身体は言う事を聞いてくれない状態でした。ヘモグロビンも、血小板も超低空飛行で、まだ造血細胞が復活していない事を物語っていました。CSF(白血球増加剤)の投与も始まっていたのですが、定着まではもう少しかかることになります。

一人だけの無菌室で泥のように眠っていたと思います。口内炎もなかなか治らず、水を飲むのも一苦労でした。熱も38度近辺を行ったり来たりで体はだるく、ベッドから出るのは、トイレとうがいの時くらいでした。肺炎予防薬のバクタでアレルギーが出た為飲めなかったので、誤嚥しないように用心しながら水分を補給しなければなりませんでした。

言葉を発する事もままならず、筆談で医師と看護師さんとコミニュケーションをとっていました。家族が来ても話をする気にもならず、とりあえず話を聞いてうなずいてました。

まあ、病人なのですが、本当に死にかけの時って、こんななんだろうかとかおもっていました。かなりぐったりと寝ていたので、あまり記憶にないのですが、この時期あたりが一番つらかったように思えます。

 

話は飛ぶのですが、昨日、2月の検診に行ってきました。結果は各血球の数値はほぼ正常で、順調に回復してきているとの事でした。ただしまだ免疫抑制剤は1日40mg飲んでいます。問診している中で、GVHDも悪化していない事もあり、ワクチン接種の話題が出てきました。春ころから子供と同じようなワクチンの接種を受ける事になります。(笑) やはり、水疱瘡とか、はしかとか、風疹とか、その他もろもろの免疫が無くなっているとの事でした。 

予防接種が終われば、本当に元の体に戻れると思うと、なんか感激と言うか、健康のありがたさと言うかしみじみ感じますね。本当に医師団、看護スタッフの皆さんには改めて感謝です。

このブログを始めたきっかけもそうですが、生きるか死ぬかのこの病気を通して私自身人生についてよく考えるきっかけとなりました。また、本当に苦しいのは病人本人もそうなのですが、心配している家族や仲間も苦しい、という事もわかりました。

この病気は、予防しようがないのですが、やっぱり健康って大事ですね。

また続きます。