白血病からの生還(データ付き)

白血病で幹細胞移植を受けた詳細の記録です。

3回目の入院その8

Day1~3 移植後の経過

翌朝、顔を洗って鏡を見ると、かなり髪の毛が抜けてきたのがわかりました。

その日の午後には教授の回診がありました。

教授からは、「急性の拒絶反応もなく、ひとまず安心。」と言う説明があり、私は白血球のないしんどい体を起こして聞いていました。髪の毛が抜けてきたことを話すと、「大丈夫。3か月くらいで生え変わってくるので心配ないですよ。白髪が無くなって、真っ黒になるかもしれません。」とおっしゃっていました。教授が部屋を出ていくと、ちょっと起き上がっていただけだったのですが、かなりしんどくて眠りにつきました。

後で看護師さんが来た時に、「無理して起きることは無いんですよ。」と教えてくれましたが、ますは無事に移植が終わった感謝の気持ちで、きちんと顔を見て話したかったので、私は、きちんと起き上がって話をしていました。

その日の午後に血小板の輸血を受けました。血小板の数値が50000を切っていたので、胃腸とか、肝臓とか脳とか、万一出血すると血が止まらなくなるそうで、1時間くらいかけて輸血を受けました。

こうして献血で命が救われるんだなぁとつくづく思いました。大部屋にいた時も結構輸血を受ける患者さんが多かったので、私以外にも献血してくれる人たちに助けられて命を繋いでいる事に感謝の気持ちでいっぱいでした。

また、白血球が無いために口の中に口内炎が出来てきているのがわかりました。頬っぺたの内側がヒリヒリする感じが次第に強くなってきていました。看護師さんにはうがいをせっせとするように言われていましたが、なかなかその気力が起きません。せいぜい食事の後にようやく洗面台まで歩いて行ってうがいをするのがやっとでした。

2日目くらいまでは、少しの麺類くらいは食べることが出来ていましたが、3日目にはついに下痢になり、食欲もさっぱり無くなってしまいました。いわゆる急性の副反応だったと思います。

3日目からはほとんど食べ物を口にする事が出来なくなってきました。口内炎がのどの方にも回り、飲み込むのがつらくなってきていました。水などの水分を飲むのも痛さとの戦いでした。鏡を見ると頬っぺたのあたりが腫れていて、まるでおたふくかぜのようです。この頃から、急性の副反応を抑えるために免疫抑制剤の点滴も受けていました。

ただ、日々悪化する症状に耐える日々が続きます。

今日はここまでとしますが、次回は話をすることが出来なくなった事から書きたいと思います。