白血病からの生還(データ付き)

白血病で幹細胞移植を受けた詳細の記録です。

3回目の入院その6

Day-3~-2 抗がん剤

8月28日。さて、放射線で弱った体に今度は強い抗がん剤でもっと痛めつけます。

抗がん剤はエンドキサンと言う強い薬で、1日3時間かけて点滴をします。最初に吐き気止め、その後エンドキサンの投与となります。投与初日に看護師さんから体調を聞かれましたが、放射線の影響で最悪だと伝えると、もう少し悪くなりますけど、頑張りましょうね。と励まされました。

点滴は特に体調悪くなるでもなく、終わったのですが、血圧が低くなったのか軽くめまいを覚えました。抗がん剤が終わってから、出血性膀胱炎の予防の薬も点滴されました。昼食を挟んだ点滴だったのですが、食欲はわかず、食べられたのはフルーツの管詰めくらいでした。

夕方、体重を測るためにベッドから出て、ドアの方まで歩いている途中で、貧血で頭が真っ白になり、倒れそうになりました。看護師さんが支えてくれたので、しりもちをついたくらいですが、看護師さんが居なかったら、倒れたまんま気を失っていたと思います。血小板の数値も落ちていたので、万一頭を打っていたら脳内出血の危険がありました。

これ以降、トイレに行くにもナースコールで、看護師さんを呼んで、ゆっくりと、手伝ってもらいながら3メートルの距離を歩いて行きました。移植が終わるまで、一人でトイレに行くのが出来ませんでした。

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翌日も同じ治療が続きます。

夜に38度くらいの熱が出たり、だんだん免疫が無くなってきているのがわかりました。自分の体がこれほど言う事を聞かなくなった経験は初めてでした。でも、これはまだ序の口でした。

感染症の予防のために、アシクロビル、ゾラビックス、クラビット、フルコナゾールなどを服用していました。とにかく間質性肺炎とか酷い炎症に罹らないように細心の注意が必要でした。この頃から、テレビも、ネットも、本を読むのも全く気力が無く、ただひたすら寝ているだけでした。

抗がん剤が終わったことで、白血球数は限りなくゼロに近づいていきます。

29日のデータは、

WBC 110 

Hb 8.3

Pl 39000

と本当に自分の免疫がほとんど無くなっていました。

次回は、造血幹細胞移植についてです。