白血病からの生還(データ付き)

白血病で幹細胞移植を受けた詳細の記録です。

3回目の入院その3

Day -9 カテーテル

8月22日にカテーテルの設置をしました。正確には中心静脈カテーテル留置と言うそうです。これからの治療で薬剤の点滴、末梢血細胞の投与、輸血、栄養剤の投与など、腕からの点滴では投与に時間がかかり、薬が全身にいきわたるまでタイムラグがあるようですが、その時間を短くする事が出来るとの説明でした。

ヘタレの私は私の腕の血管は太いので、腕でダメですか?と2回聞きましたが、治療するに当たって必要ですと言われ、覚悟を決めました。

病院によって違うようでしたが、①鎖骨下、⓶内頚、③大腿と設置場所が3種類ありましたが、私は⓶の内頚でした。平たく言うと右首筋です。

処置前の午前中に入浴を済ませ、首のあたりを念入りに洗いました。11時頃に設置するはずでしたが、前の患者がてこずったらしく、私の番は12時近くになってから処置室に呼ばれました。その日は私のほかにもう一人いたそうですが、なかなか静脈が探せずにいたようでした。そんな話を聞くと私も何度も刺されるのではないかとドキドキ物でした。

ベッドに仰向けに寝かされ、首を左に曲げた状態で処置は始まりました。最初に首の周りを念入りに消毒され、穴の開いたカバーを掛けられます。局所麻酔の注射を打たれ、首の感覚がなくなった所で、設置開始です。横向きだったのでよく見えませんでしたが、超音波で血管を探って針を差し入れているようでした。

幸い、私は1回でうまくいったようで、後は輸液針を周りの皮膚に何カ所か縫い付けて、防水のラップ見たいのを2重に張り付けて完了です。麻酔が効いていても時々チクチクした感覚があったので、麻酔が切れた時の事を思うと憂鬱でした。

生理食塩水の点滴を繋がれ、処置室から病室まで車いすに乗せられ移動しました。1時間くらいで処置は終わりました。病室の戻ると、昼食が準備されていましたが、あまり食べたくはありませんでした。少しだけ食べて下げてもらい、その後、レントゲン室に車いすで連れていかれました。針が確実に血管に入っているかレントゲンで確認するとの事でした。  針はきちんと血管に入っていました。

麻酔が切れると首に鈍い痛みと言うか違和感がありました。看護師さんに聞くと、皆さん2日目には慣れてくるみたいですよ、との事。確かに翌日には違和感は残っていたものの、痛くて耐えられないと言うほどではありませんでした。

翌日からは無菌室に移動することになっていたので、1階のドトールでアイスコーヒーとシナモンロールを堪能しました。本当は本場の甘いシナボンが食べたかったのですが、それでも満足でした。翌日からの無菌室監禁に備えて、ささやかな壮行会でした。

次回は、無菌室に移動する所から書きます。