白血病からの生還(データ付き)

白血病で幹細胞移植を受けた詳細の記録です。

3回目の入院その1

入院前夜

5回目の抗がん剤を受けた所まで書き進めてきましたが、いよいよ移植の為の入院を迎えます。

私は、移植の入院は1回目や2回目のように短い入院とはいかないと考えてました。その為にいろいろと準備をして移植に臨みました。特に準備したものは、

タブレット

安い8インチのやつを新品で買いました。Wi-Fiの設定とか、自宅で動作確認をしてから持ち込みました。これは、別にPC的に使う目的ではなく、Youtubeを見るために準備しました。中国製の安いやつ(税込み8600円)でしたので、動作はタッチの反応が遅かったり不安定でしたが、Youtubeを見る分には問題なく動作してくれました。

・レンタルポケットWi-Fi

自宅ではWi-Fi環境が整っていたので、ポケットWi-Fiは買い取り2年契約とかせずに、レンタルにしました。容量無制限の契約で月3800円程度でした。タブレットとこのWi‐Fiのセットのおかげで退屈しないで済みました。病室のテレビはテレビカードを買ってきて視聴するシステムでしたので、長い入院だと結構な金額を使います。1000円で1000分ですので、1回目の入院の時は、3日に1枚とか買っていました。冷蔵庫もこのカードから1日100度数引かれるシステムです。タブレットWi-Fiのおかげで、テレビカードは週に1枚くらいしか必要無くなりました。

・高校の数学の参考書

私はエンジニアなのですが、最近数学が忘れて来たなと感じていたので、勉強しなおすにはいい機会だと思い、チャート式の参考書を買い、持ち込みました。が、あまり、手を付けずに今も積読になっています。(笑)

・ヘミングウエイの洋書

仕事で英語を使う機会が多かったのですが、全然使わないと言葉は忘れてしまいます。ですので、英文の「キリマンジャロの雪」と「フランシス・マカンバーの短い幸福な生涯」を買ってきて、全部読み切って語彙数を増やそうと思ってました。しかし、両作品とも最後に主人公は死んでしまうストーリーなので、実際に読み始めたのは移植後の急性GVHDが収まったあたりからでした。

さて、これだけ時間を潰せる物を揃えて持ち込んだ訳は、無菌室は一人部屋で時間を持て余すだろうと思っていました。ところが、実際の移植は、順を追って後述しますが、何も出来ない、やる気も起きない辛い時間が待っていました。

・電気カミソリ

いつも私はシェービング派だったのですが、血小板が少ない時に、顔に切り傷とか作ってしまうと、出血がなかなか止まらなくなる恐れがあるため、フィリップスの電気カミソリを買いました。

あと、入院の3日前に湯殿山神社で病気治癒のお祓いをしてもらい、お札を貰ったので、そのお札も忘れずに持ち込みました。

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3回目の入院

いよいよ8月16日になり、私は入念に準備したものをキャリーケースに詰め込み病院に向かいました。入院手続きを済ませ、病棟に案内されます。

この先はまた次回に続きます。