2回目の退院その3
通院での抗がん剤
さて、入院中は7日間かけて抗がん剤を受けていたのですが、通院の場合は月曜から金曜の5日間で同じ量の抗がん剤の投与を受けます。やはり、抗がん剤、3日目あたりからお通じ問題が発生し、お腹が張って食欲が落ちました。前回は病院内でしたので、すぐに下剤とか貰えたのですが、3日目に下剤を処方して貰いました。また、点滴の針は毎日差し替えるので、右腕左腕と交互に点滴を受けていました。5日目の投与完了の時の血球数は
WBC白血球数 1570 (通常は3800~9600)
Hb ヘモグロビン 10.5 (通常は 13.7~17.4)
Pl 血小板 168000 (通常は131000~365000)
血小板だけは通常値まで戻りましたが、白血球もヘモも低いままでした。
次の予約はまた3週空けて、6月27日からの予約になりました。
この通院での抗がん剤は寛解(白血病細胞を無くす)を目指すわけでは無く、白血病細胞の増殖を防ぐのが目的で、最終的には幹細胞移植の治療で治癒を目指すのが、主治医及び教授を含めた医師団の結論のようでした。
造血幹細胞移植
白血病の治療の移植にもいろいろあって、
①骨髄移植
⓶造血幹細胞移植
③臍帯血移植
④自家細胞移植
などがあり、①と⓶はフル移植と呼ばれています。強い放射線の照射と抗がん剤で自分の骨の中の造血機能を完全に叩いておいて新しい骨髄、もしくは造血幹細胞を注入し、骨髄への定着をさせる治療法です。③、④などはミニ移植とも呼ばれ、抗がん剤もあまり強烈なものを使わず、体力のない高齢の方などはこのミニ移植が選択されるようです。一般的には①、⓶のフル移植の方が再発率が低いようです。
私の場合は、弟とHLA(人白血球抗原)が一致していたので、⓶の造血幹細胞移植になりました。ただ、フル移植には年令の目安で55歳以下と言う目安があり、私は移植時52歳でしたので、ギリギリでした。実際に移植を受けて初めて分かるのですが、かなりの体力消耗を伴います。現在、移植の入院から退院して7か月が経過しましたが未だに半分くらいしか体力は戻って来ていません。55歳の年齢のリミットと言うのがよくわかりました。1回目の入院の時も、2回目の入院の時も私より年上の患者さんはやはり、ミニ移植でした。
次回は弟の造血幹細胞採取について書きたいと思います。