白血病からの生還(データ付き)

白血病で幹細胞移植を受けた詳細の記録です。

入院1回目その4

4月17日

前回、1回目の抗がん剤(ビダーザ)の投与を受けたとこまっで書きましたが、結果的には湿疹のため、7日間の投与の予定が5日間で中止されてしまいましたが、血球数は一度下がったものの時間が経つにつれ回復傾向ではありました。

ビダーザの作用をネットとかで見るとまさに私が体験した血球数の推移を示すようです。投与中の皮疹も(バクタによるものと思われる)時間とともに無くなり、便秘も改善されてきました。投与中から飲み薬を処方されていて、抗生剤、抗アレルギー薬、胃薬、下剤などを飲んでいました。血球数が減ることによる感染症の予防的措置のようでした。

1回目の抗がん剤終了後から同僚や友人たちがお見舞いに来てくれて、励ましてもらいました。移植と違って、無菌室ではなく大部屋でしたので、マスク着用さえしてもらえば面会は大丈夫でした。面会に来てくれた人たちは、私の様子を見て全然元気そうなので、まずは一安心と言う感じを持ったと思います。病室では周りの患者さんもいたので、エレベーターホール前の談話コーナーで、いつもと変りなく雑談し長い時は2時間くらい話してました。差し入れなんかもいろいろ頂き、心配をかけてるなと思う反面、またみんなと仕事も遊びも楽しみたいという前向きな気持ちを持つことができました。

家族はもっと心配だったと思います。何せ病気が病気で有名人で若くして亡くなっている方が大勢いる病気ですから。心配をかけつつも、家内は隔日で通ってくれました。子供たち(高校2年と中学3年)もかなり心配してた事と思います。休日にはみんなで来てくれて、1回の喫茶室でコーヒーを飲んだりしてました。抗がん剤でもあまりやつれてなかったので、家族には心配をかけないように努めて明るく会話していました。

そして2回目のビダーザの投与の4月17日がやってきました。投与前に念のため湿疹防止のステロイドの点滴を受けます。15分くらいで終わるので、次にビダーザの投与を1時間かけて行います。今回はバクタ抜きで代わりに抗生剤を飲んでいます。また、ステロイドもそうですが、抗アレルギー薬も飲んでいたので、2回目の投与では湿疹に悩むことはありませんでした。投与後の軽いめまいと便秘だけはやはり1回目と同じでした。2回目の投与は無事に7日間続けることが出来ました。

ただ、投与最終日の血球数はやはり落ち込みました。

WBC 白血球数 1000

Hb ヘモ 9.7

Pl 血小板 80000

血球数や血小板が投与中または投与後に下がる場合は輸血をすると説明を受けていましたが、輸血することなく2回目のビダーザの投与が終わりました。

窓から見える公園や、山の中腹では桜がきれいに咲いていました。ひょっとしてこの薬が効いて治ってくれないかなぁ、なんて思っていました。

 

次回は病院生活について少し書きたいと思います。