白血病からの生還(データ付き)

白血病で幹細胞移植を受けた詳細の記録です。

私の治療全容

助かった治療内容

前回、1回目の入院した所まで書き進めてきたわけですが、ここらで私が受けた治療の全容を整理しておきます。基本的に骨髄異形成症候群から進んだ急性骨髄性白血病AMLのM1タイプの治療です。私の場合は白血球数が大幅に増えるタイプではなく、単球が減っていくタイプですが、治療の流れとしては共通のところもあると思いますので、参考までに記しておきます。

ー発見期

1月初~3月中 約60日

ー入院(1回目)での抗がん剤治療 (ビダーザによる球芽のコントロール

3月中~4月末 約45日

ー入院(2回目)歯科治療 (虫歯が炎症を起こし抜歯と抗生剤治療)

5月初~5月末 約20日

ー通院での抗がん剤治療(自宅療養とビダーザ投与)

5月末~8月中 約80日

ー入院(3回目)造血幹細胞移植と副反応対応

8月中~11月中 約90日

ー退院後自宅療養による副反応対応

11月中~現在 約200日

と言った流れ出来ています。実際に今日で移植283日になりました。もうすぐ1年ですので、だいぶ安心できるんじゃないかと思っています。4月に、マルクをしたのですが、白血球はドナー由来のタイプに置き換わっている事が確認されてます。球芽もなく、再発の兆候は内容です。

今考えると、最初の弱い抗がん剤での治療は、急激ながん細胞の白血球を抑えるだけの治療で、最終的には移植を視野に入れていてドナーが見つかるまでのつなぎの治療のようでした。移植の際、フルの放射線抗がん剤による強い治療を受けたのですが、体力の消耗は凄まじいモノでした。年齢的にも51歳でしたので、体力の回復なんかも考慮に入れた治療の選択だったんだと思います。実際、治療前は67キロあった体重が現在でも57キロと10キロもマイナスしてしまいました。ベットに寝たきりの生活と、詳細は追って後述しますが、食事もままならない時期が続いた為、筋肉まで落ちてしまいました。

現在はほとんどの食事もとれるようになって来て、適度な運動もできるようになってきましたが、それでもまだ筋力は7割くらいの感じがしています。リハビリも一説によると入院期間の倍の期間が必要らしく、まだ毎日リハビリを続けている最中です。

ネットや、医療の参考書籍だと、標準的には最初に強い抗がん剤でまずがん細胞をたたき、寛解を目指し、その後フルの移植と言う流れが標準のようですが、私の場合は体力を温存させてからの移植のようでした。白血球数が急激に増えて体中を攻撃していなかったので、このような選択になったと思われます。

私自身は最初、強い抗がん剤でも、とにかくがん細胞を無くしてくれれば、そしてそのまま寛解の状態が5年続いてくれればと思っていたのですが、実際には移植してしまった方が確実であったことは確かですと言うか、移植の必要があったみたいです。

この病気に罹り、不安な方、ご家族が、と言う方、心配でしょうが主治医を信頼して治療を受ける事が大切だと思います。ネットなんかで見る標準的な治療も参考ですが、専門の医師の判断で症状よりけりの治療になるようです。移植前には私の標準的な5年生存率は20%と宣言されましたが、あくまで参考です。とも言われました。生存率のグラフでは1年目で約50パーセントで徐々にカーブが緩くなってきているグラフを見せていただきました。つまり、最初の1年を乗り越えれば、徐々に生存率も上がってくることを意味しています。この病気は命に係わる病気ですので、私も実際の治療中に不安に駆られた日々もありました。が、主治医や看護師さんなんかに不安なことは素直に聞いて、皆さん同じような症状が出ますよ。この薬を忘れずに飲んでください。とか、違う点滴を追加しますとか、対処療法にはなるのですが、必ず手を尽くしていただけるはずです。医療も日進月歩で進んでいていろいろな薬も開発中という情報もあります。まずは、主治医を信頼して治療を受け、心配であれば素直に聞く事、それが一番ではないでしょうか。それと生きる希望を持ち続ける事、助かると信じる事も大事だと思います。

私は今もまだ副反応GVHDが多少残って居るのですが、リハビリをしながら自然治癒力を高めるべく、ストレスをためないで毎日楽しく生活する事を心がけてます。

また、次回から、1回目の入院の様子の続きを投稿します。