白血病からの生還(データ付き)

白血病で幹細胞移植を受けた詳細の記録です。

大学病院受診2

雪の中の受診 2月16日

さて、4週間が過ぎ、2月16日に2回目の大学病院での受診になりました。予約時間は10時30分でしたが、雪が積もっていたので、早めに家を出ます。道路が混んでいるかと思っていたのですが、かなり早めの9時に着いてしまいました。受診前に採血の指示があったので、採血室に直行します。が、朝の採血室は結構混み合っています。採血の番号札をもらい、30分ほど待っての採血になりました。今回は5本のサンプルを採られ、腕の止血をしながら第3内科の受付をし、待合室で順番を待ちます。

1時間くらいで順番が回って来て、教授の診察が始まりました。教授はデータを見ながらあまりいい顔をしていません。実際にパソコンの画面でデータを見せてもらいながら説明を受けました。

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前回よりも白血球数が減って1570まで減っている事、それと赤血球、血小板まで減ってきている事、これらを総合すると少なくとも再生不良性貧血という診断でした。

 貧血?という言葉にその時はあまり深刻には考えなかったのですが、進行すると急性骨髄性白血病になる難病でした。もう少し様子を見ますとの教授の話で、まだこの時は淡い期待を持っていました。次回の血液検査の結果を見て、骨髄検査(マルク)を考えています。と何か恐ろしい方向に向かっているな、と感じていました。近々、海外出張があるかもしれないと相談したところ、飛行機と空港でマスクをしていれば大丈夫ですよ、と言われたのですが、季節柄まだインフルエンザが流行っている時期なので、出張は先輩に任せることにしました。案の定、先輩は帰国後インフルエンザに罹っていました。行かなくてよかった。この時インフルに罹っていたら、免疫が落ちていたので、ヤバいことになっていたと思います。

その日の午後から出社して、医務室を訪ね保健師さんに内容を説明したところ、かなり驚かれてしまいました。再生不良性貧血について私は軽く考えていたと言うか、すぐ治るんじゃないか位に考えていたのですが、よくよく話を聞くと”不良”と名が付く病気は基本的に難病ということで、事態は良くない事がよく理解できました。

その日から、保健師さんの指示で私のデスク周りに空気清浄機と加湿器が設置されました。感染症予防のためにマスクの常時着用と、手洗いの励行をまたもや指示され、自分が病人なんだという自覚が芽生えてきました。疲れやすいくらいで、頭は回るし、普通に歩く事も出来るので、あまり病人だとは思っていなかったのですが、、、

「ヤバい病気に罹ったのかも・・・」と思うようになってきました。

次回は3月8日の受診3回目でのマルクの話をしたいと思います。