白血病からの生還(データ付き)

白血病で幹細胞移植を受けた詳細の記録です。

3回目の入院その5

Day-7~-5 全身放射線照射 いよいよ、放射線照射の8月24日がやってきました。前日に放射線科の医師に全身への放射線照射の効果の説明とリスク、考えられる副作用、後遺症などの説明を受けていました。 効果は、病巣の縮小・消失・・・移植にあたって元…

3回目の入院その4

Day-8 無菌室へ移動 さて、カテーテルを設置した翌日、無菌室へ移動するのですが、その日の朝、びっくりする事が起きました。 準無菌室は2人部屋で、私の向かい側にも患者さんが居たのですが、夜明けあたりから苦しそうなうなり声のような呼吸になっている…

3回目の入院その3

Day -9 カテーテル 8月22日にカテーテルの設置をしました。正確には中心静脈カテーテル留置と言うそうです。これからの治療で薬剤の点滴、末梢血細胞の投与、輸血、栄養剤の投与など、腕からの点滴では投与に時間がかかり、薬が全身にいきわたるまでタイ…

3回目の入院その2

病室は準無菌室 さて、8月16日に入院手続きを済まし、10階のナースステーションの前で待っていると、なじみの看護師さんが笑顔で病室の案内をしてくれました。付いて行くと、大部屋とは別の方向に向かっていきます。廊下を歩きながら、ここが無菌室ですと…

3回目の入院その1

入院前夜 5回目の抗がん剤を受けた所まで書き進めてきましたが、いよいよ移植の為の入院を迎えます。 私は、移植の入院は1回目や2回目のように短い入院とはいかないと考えてました。その為にいろいろと準備をして移植に臨みました。特に準備したものは、 …

2回目の退院その6

通院しながらの食生活 4回目の抗がん剤を受けていた時も相変わらずの食欲不振でした。入院中もそうでしたが、嘔吐するまではいかなかったのですが、料理している匂いとかもダメでした。魚の匂いもダメで、酷い時は肉を焼く匂いもダメでした。そういう時は基…

2回目の退院その5

4回目の抗がん剤 さて、6月21日に弟の造血幹細胞の採取が終わり、あとは無菌室が空くのを待ちながらの抗がん剤投与となりました。 6月27日から5日間の投与でしたが、初日の血球数は WBC 1460 (基準値3800-9600) Hb 10.2 (13.7-17.4) Pl 690…

2回目の退院その4

幹細胞採取 さて、前回書き進めた通り、私の4回目の抗がん剤治療は6月27日からでしたが、それに先立つこと2週前に弟の幹細胞採取となりました。弟には6月17日から21日まで休んで貰い、入院での採取に協力してもらいました。17日は私が迎えに行き…

2回目の退院その3

通院での抗がん剤 さて、入院中は7日間かけて抗がん剤を受けていたのですが、通院の場合は月曜から金曜の5日間で同じ量の抗がん剤の投与を受けます。やはり、抗がん剤、3日目あたりからお通じ問題が発生し、お腹が張って食欲が落ちました。前回は病院内で…

2回目の退院その2

小林麻央さんの事 まず、今日は小林麻央さんの訃報のニュースに驚きました。 帰宅し、子供さんたちとか、家族と一緒に写った写真とかアップされてて、抗がん剤が効いて快方に向かっているものだと思っていましたが、がんに勝てなかった事はさぞや悔しかった…

2回目の退院その1

帰宅と通院について 5月22日に私は、ようやく2回目の退院をすることが出来ました。 この時の血球数は WBC 1550 Hb 8.8 Pl 67000 でした。 次の診療は5月27日に血液検査でチェックすることになりました。診療の予約票を貰い、その翌週は5月30日から…

入院2回目その4

主治医からの連絡 5月13日に主治医がやって来て、「いいお知らせです。弟さんと白血球の型が完全に一致していました。」とHLA研究所からの速報のFAXを持ってきてくれました。兄弟間での完全一致の確率25%でしたが、幸運なことにこの25%をクリアしまし…

入院2回目その3

奥歯の腫れ さて、前回まで、奥歯を抜歯した所まで書き綴って来ました。 抜歯後は食べ物や飲み物が抜歯した所の穴に入らないように、カバーのマウスピースを常時していました。また、食後は歯磨きとうがいを念入りにして口内の細菌の繁殖を抑えます。歯茎を…

入院2回目その2

歯の痛みと腫れ、熱との戦い 入院して1週間ほどは、抗生剤と解熱剤の投与で熱は上がったり下がったりを繰り返していました。血液検査の結果も、 WBC 1100~1300 Hb 8.7~9.2 Pl 7000~8000 と低空飛行です。 熱は37度から38度を行ったり来たりの状態…

入院2回目その1

血液検査 さて、前回は発熱し奥歯が痛くなって救急外来に受診した所まで書き進めてました。 最初、当直の一般内科の医師はインフルエンザを疑っていましたが、検査の結果、陰性でしたので、発熱の原因を探るべく採血しますという事になり、2か所から採血しま…

1回目の退院、自宅療養その1

5月1日~4日の自宅療養 さて、一旦自宅に戻り、1.5か月ぶりに家族全員が揃いました。病院では他の患者さんもいたので、あまり大きな声で会話は出来なかったのですが、家に帰ってくると心置きなく会話ができます。私が入院中に子供たちは進級し、下の息子は…

入院1回目その7

4月24日~5月1日 さて、前回は抗がん剤2回目が無事に全部終わったところまで書き進めました。終了後の薬の効き方について少し書きたいと思います。 7日目に投与が終わった段階で手首の点滴のチューブも外れ、自由に病院内をまた探索していました。感染…

入院1回目その6

4月23日 2回目の抗がん剤終了 さて、4月17日から23日まで7日間のビダーザの投与を受けました。2回目は湿疹も出ずに多少の微熱程度で済んだので、お通じ以外は体力的にも特に問題なく過ごせました。また、ステロイド剤の投与と吐き気止めの投与も受…

入院1回目その5

入院生活について 突然の入院とはいうものの、事前に準備するものなどの資料を貰っていたので、それなりに準備をしてから入院したので、後から慌てて何か買わなければならないこともありませんでした。 洗面用具や、シャンプー・ボディーソープ、バスタオル…

入院1回目その4

4月17日 前回、1回目の抗がん剤(ビダーザ)の投与を受けたとこまっで書きましたが、結果的には湿疹のため、7日間の投与の予定が5日間で中止されてしまいましたが、血球数は一度下がったものの時間が経つにつれ回復傾向ではありました。 ビダーザの作…

入院1回目その3

3月29日顔にも皮疹が・・・ 27日に腕と脇腹に皮疹が出たため、28日に院内の皮膚科を受診しました。皮膚科の先生はやはり薬剤性のアレルギーの疑いという事で、ステロイドの入った軟膏の処方をしてもらいました。1日に2回塗るのですが、朝と夜の入浴…

入院1回目その2

3月27日 ビダーザの投与を受けて4日が経過したところで、前日の26日に肺炎予防のためにバクタと言う薬を処方されました。27日の朝起きてみると腕とか胸とかに湿疹が出ていました。主治医の話だとバクタによるアレルギー反応の疑いが濃いという事で、…

私の治療全容

助かった治療内容 前回、1回目の入院した所まで書き進めてきたわけですが、ここらで私が受けた治療の全容を整理しておきます。基本的に骨髄異形成症候群から進んだ急性骨髄性白血病AMLのM1タイプの治療です。私の場合は白血球数が大幅に増えるタイプではなく…

入院1回目その1

3月22日 ついに入院の日が来ました。前回の説明を受けたときに、入院は数か月に及ぶ可能性を言われてましたので、かなりいろいろな物を準備していきました。パジャマは病院のものを1日75円で借りられたので、洗濯の手間とかを考え、借りることにしまし…

大学病院受診4

電話 前回、3月8日にマルクを受けて2週間後の検査結果待ちだったのですが、翌週の3月14日の月曜日の午前中に、見知らぬ番号から着信があり、仕事中だったのですが、出てみると医学部の教授からの電話でした。 「大切な説明があるので、今日の午後にで…

大学病院受診3

春はすぐそこ 前回から3週間おいて、3月8日に3回目の診察の日を迎えました。 前回同様、まずは採血です。この日はそんなに混んでいなくてすぐに採血して貰えました。検査結果が出てまた診察室に呼ばれます。教授はまたデータをスクリーンに映しながら説明…

大学病院受診2

雪の中の受診 2月16日 さて、4週間が過ぎ、2月16日に2回目の大学病院での受診になりました。予約時間は10時30分でしたが、雪が積もっていたので、早めに家を出ます。道路が混んでいるかと思っていたのですが、かなり早めの9時に着いてしまいまし…

大学病院受診1

初めての大学病院 前回、クリニックの先生に大学病院の紹介状と1月19日の予約を入れていただいていたので、当日予約時間より30分前くらいに到着しました。まずは総合受付で患者登録を済ませます。その後、担当科の第3内科の待合室で新患登録をします。…

きっかけ2

甲状腺の検査結果 2016年1月12日 前回、首の両脇の違和感があるので、クリニックの医師は甲状腺の検査をしてくれたのですが、翌週1月12日の受診日にレントゲンの結果と血液検査の結果が届いてました。結果は、甲状腺には異常がなく、それよりもすべて…

きっかけ1

現在の状態は、 私は2016年の8月31日に造血幹細胞移植を受け現在、もうすぐ復職という所まで回復してきたところです。自分自身、急性骨髄性白血病(M1型)になるなんて思っておらず、病名告知されたときは多少の覚悟を決めていました。が、なぜか自分が助か…